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詳細は:小西伸彦著「鉄道遺産を歩く」、「みまさか鉄道ものがたり」参照

2021/5/17訂補

◇画像をクリックすると拡大します。

津山線には、岡山方から手立箕地福渡の3トンネルがある。
手立トンネル(牧山~野々口)
箕地トンネル(金川~建部)
福渡トンネル(福渡~神目)
いずれも、鉄作乙第4375号型のトンネル。坑門は煉瓦と石造り、断面が狭小な為、車両と壁面との余裕が少なく、速度制限がかかる。隧道内に勾配と、カーブがあることが、より車両限界と建築限界の余裕を小さくしていると推測される。

▮手立トンネル

  • 区間:牧山~野々口

  • 延長:505.8m

御津町史には、牧山小学校西の手立の坂で機関車が空転し、下牧辺りまで戻って再び坂に挑む様子が記されている。

再開初列車展望1.jpg

牧山方:2018/8/5 941Dより(撮影:花江さん)

手立隧道 野々口方 2016-10-23 撮影動画から.png

野々口方:942D後方より

手立への坂牧山方

牧山からは旭川沿いから、左にかじを取りS字カーブを上っていく。

手立への坂野々口方

野々口からは直線の線路を登って、左に曲がって隧道にはいる。

▮箕地トンネル

  • 区間:金川~建部

  • 延長:746.3m

津山線の最長隧道。勾配も大きく、蒸気機関車時代には、登坂に難渋した。現在でも、断面が狭小である上、急カーブもあり、大きく速度制限がかかる。40系:30㎞/h 120:55㎞/h

箕地隧道金川方.png

金川方:「山陽鉄道ちゃんねる」さんの撮影動画より

箕地隧道 建部方 2016-10-23 撮影動画から.png

建部方:942D車内から

箕地の坂上る 942D後方より.jpg

金川から宇甘川に沿い、暫く走り、やがて、山に分け入っていく。(坂を上る列車942D後方から)

建部方の坂

建部駅~箕地隧道の坂を登る3935D

▮福渡トンネル

  • 区間:福渡~神目

  • 延長:65m

福渡駅の神目方​、国道53号線沿いで、比較的容易に見ることができる。唯一平坦部にあるトンネル。

津山線福渡隧道福渡方

福渡方(2017/4/23撮影)

福渡隧道 神目方 2016-10-23 撮影動画から.png

福渡隧道神目方

942D車内より

福渡隧道を出た 野々口行

トンネルをぬけ、福渡に入る列車(岡本さん撮影)

隧道構造
津山線隧道坑門構造

津山線の隧道坑門構内構造

坑門の、笠石、帯石、追石、坑内の側壁、翼壁が、花崗岩。面壁、壁柱、パラペット、坑内の拱(アーチ)が煉瓦造り。坑門拱頂部には要石が配置されている。

坑門の基準寸法を記載している。(高さは路盤面からで、実際はバラスト厚み+レール高さの上に車両が通過する。

尚、箕地隧道には、壁柱はない。(スペースがない?)

​壁柱は、坑門の前傾を防ぐ実用的機能を担うものの、坑門のデザインに立体感を与えているとに記述がある。(小西伸彦著「鉄道遺産を歩く」参照)

トンネル断面一覧

1.数値は、小野田滋著 講談社刊 「鉄道構造物を探る」参照

2.津山線が速度制限がかかるほど、建築限界に余裕がないのは、勾配の大きさや、曲線が原因?

詳細は:小西伸彦著「鉄道遺産を歩く」、「みまさか鉄道ものがたり」参照ください

第十九陸橋
神目~弓削にあり、アーチが煉瓦、面壁と側壁、翼壁は花崗岩。​地元では「くぐり」と呼ばれ、道の駅くめなんから近い。

「くぐり」を行く列車
河西さん撮影

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第三・第四避溢橋
福渡の建部方にある、煉瓦造り2連アーチ構造の避溢橋(水抜き)通称:メガネトンネル

2016-8 第四避溢橋

第四避溢橋

2016-8 第四避溢橋内面
第四避溢橋を行く列車

第四避溢橋を行く津山行

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第八架道橋を行く列車

第八架道橋を行く列車

花江さん撮影

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煉瓦造り挟渠

第八架道橋
野々口の牧山方にあり、アーチ部煉瓦づくり、側壁・翼壁は花崗岩、(2017/4 撮影:花江さん)

第八架道橋 2016-6
第八架道橋 内壁2016-6
第十九陸橋 近景 2016-6
第十九陸橋 2016-6
くぐりを行く列車
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