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「JR津山線はいいぞ」は、岡山と県北津山を結ぶ地方交通線。非電化で、気動車の走る路線です。私鉄の中国鉄道として開業後、国鉄・JRと120年を経て、里山の中を巡り続ける、地域公共交通と、都市間連絡を担う「JR津山線■」を中心に、発信(応援)するサイトです。
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地域毎に塗色展開されたキハ120も導入後25年を経過し、体質改善車が次々登場。200番台の鋼製車は、朱色1色化されています
今回、岡山の岡本さん、糸魚川の赤野さんから、写真を提供いただき、120の色展開を紹介します。
キハ120・・・1992年から、JR西日本の地方ローカル線の一般型気動車の置き換えとして、配備された16m級の小型気動車。越美北線、木次線向けの鋼製車体・250PSエンジンの200番台から始まり、1995年には、SUS車体・330PS・ロングシートの0番台が木次、広島、亀山、山口に配備。最大グループであるSUS車体・330PS・セミクロスシートの300番台が、亀山・広島・浜田・富山・岡山に配備されました。現在も88両が運用中です。
・トイレの設置:当初、未設置でしたが、設置要望の高まりを踏まえ、2004~2006年に設置。設置部の窓は塞がれました。
・体質改善工事:製造後25年経過を受けて、2017年から順次実施。車内シート、照明。ドアチャイム、前照灯LED化等。
■高山本線
(富山~猪谷)
■関西本線
(亀山~加茂)
■大糸線
(糸魚川~南小谷)
◆各線の車両紹介
■美祢線・山陰本線
■下関総合車両所新山口支所所属で美祢線(厚狭~長門市)山陰線(長門市~仙崎・長門市~益田)で運用されています。
0番台5両、300番台2両が運用中。
美祢線 厚狭行120-18(長門市)
山陰本線 東萩行120-9(長門市)
New! 美祢線色 0番台の交換120-10と120-18+20 美祢線 四郎ヶ原
上記長門市・美祢線の写真は岡本さん撮影
■芸備線・福塩線
■下関総合車両所広島所属で芸備線(広島~三次~備後落合)、福塩線(三次~府中)で運用されています。広島~三次は40系が主力
300番台7両、0番台3両が運用中。
広島色 福塩線 三次行(府中)
105系電車と並ぶ120 三次行(府中)
長旅を終え、府中に到着120-332
撮影:花江さん
■山陰本線・(三江線 江津~三次)
■浜田鉄道部所属で山陰本線(益田~出雲市)で他系列と併用で、運用されています。廃線となった三江線でも運用されていました。
300番台13両が運用中。
三江線で運用中の列車(三次)
三江線を行く「口羽」行
撮影:岡本さん
120-314(三江線 尾関山)
撮影:岡本さん
■木次線・山陰本線(宍道~松江)
■木次鉄道部所属で木次線内で運用されています。朝の一便は、宍道から山陰本線で松江迄乗り入れ、宍道迄折り返します。
200番台3両、0番台5両が運用中。
木次線で運用中の120-4
撮影:岡本さん
120の最初の投入番代の120-207は鋼製車で当初は地域色であったが現在は朱1色
2021-8 撮影:岡本さん
木次駅構内の留置線の120-2.3
2021-8 撮影:岡本さん
■姫新線・因美線・芸備線・津山線・伯備線
■岡山気動車所属で運用区間は、姫新線(佐用~津山~新見)、因美線(津山~智頭)、芸備線(新見~備後落合)、津山線(2往復)、
伯備線(新見~米子 昼間の1往復)。津山線はキハ40系が主力。津山~中国勝山も40系との併用。
300番台16両(358が、芸備線の事故で廃車、代わりに357(浜田色の元岡山車)が転属)。3両が大糸線に転属
120-337(姫新線 美作追分)
撮影:岡本さん
運用中の120-358(事故で廃車)
(津山線 亀甲)
伯備線826Dで運用中の120-357
撮影:岡本さん
120-328(因美線 松𡵅(ホウキ)鉄橋)
120-340(姫新線 美作江見)
■関西本線
■亀山鉄道部所属で関西本線の非電化区間(加茂~亀山)で運用中。
300番台6両、0番台8両が運用中
120-8(関西本線 加茂)
桜の季節の笠置を出る亀山行
木津川沿いを走る列車(笠置~大河原)
▶「ちょこっと鉄道見て歩き(記)(キハ120の走るローカルな幹線 関西本線 (加茂~亀山)」はこちら
■越美北線
■敦賀地域鉄道部所属で越美北線(福井~九頭竜湖)で運用中。
200番台5両が運用中。鋼製車両で車体側面部にも当初から塗装が施されており、朱色1色化の後も、ラッピングされています。
120-201『夢のかけは号』(福井)
120-201(越前大野)
120-201(九頭竜湖)
▶「越美北線乗車記(120の走る路線 北陸編 越美北線)」はこちら
■高山本線
■金沢総合車両所富山支所所属で高山本線のJR西日本管轄区間(富山~猪谷)で運用中。
300番台10両、0番台1両が運用中。転属車両の内1両は、美祢色のまま運用中。他は高山色
高山色の富山方は赤色(笹津)
高山色の猪谷方は緑色(猪谷)
第二神通川橋梁(上路トラス)を行く120列車(楡原~笹津)
▶「高山本線乗車記(120の走る路線 北陸編 高山線)」はこちら
■大糸線
■金沢総合車両所富山支所所属で大糸線のJR西日本管轄区間(糸魚川~南小谷(みなみおたり))で運用中。
300番台3両が岡山色のままで運用中
セメント工場と120(糸魚川~姫川)
唯一日本海とキハ120が見渡せる場所
残雪の山容を背景に(頚城大野~根知)
雪の第三下姫川橋梁(根知~小滝)
上記大糸線の写真は糸魚川 赤野さん提供
□体質改善:2017年度から、2500万円/両の経費で、2021年度までに、全車両で実施されるとのこと
関西線の車載型IC改札機は2021/春から運用
室内灯LED化、座席モケットの変更。ロングシート仕切り板設置等
座席端の手すり、握り棒の改善等
更新車両の撮影:岡本さん
室内照明LED化
120-355
・座席端の手すり大型化
・ドアボタン設置
(0、300番台)
開閉時のチャイム
120-355
120-356 前面 新旧比較 O
①前照灯 LED2灯×2 尾灯LED
②中央貫通扉上部 ワイパー・同カバー設置
関西線の120で、2021/春から運用の車載型IC改札機
このように様々なカラーリングが施された車両が各地で運用されていますが、米子の後藤総合車両所で体質改善(リニューアル)工事の際には、現地に赴かなくても、米子への往来の際(配給列車)に途上で目にすることができます。
今回の写真は、キハ120-346の後藤出場時の新見でのものです。左奥に岡山色120(岡本さん撮影 2020-2)。牽引機は宮原のDLでした。